インプラントimplant
インプラント治療とはどのような治療法か?
昔は歯を失ってしまった場合、入れ歯やブリッジ(補綴物)で失った歯の役割を補っていましたが、1990年代に第3の治療法として登場したのがインプラントです。インプラントとはどのような治療を行うのか、ご紹介していきます。
インプラント治療は、顎の骨にチタンやチタン合金などでつくられたインプラント体(人工の歯のねっこ)を埋め込み、その上に人工の歯を被せます。
インプラント治療の流れ
検査・問診・カウンセリング
レントゲン撮影やCTスキャンなどの術前の検査を行い、どのようにインプラント治療を進めていくのか、治療計画を立てます。
しっかりと患者様のご要望や懸念点を確認したうえで、治療の計画をお伝えします。治療についてわからない状態になり、納得していただきましたら、実際の治療に入ります。
インプラントの埋入手術
局所麻酔を行い、痛みを感じない状態になったら、顎の骨を削り、インプラント(人工の歯のねっこ)を埋め込んでいきます。
人工の歯を装着する手術
インプラントが顎につき、安定したころに、人工の歯を制作するために、歯型をとります。人工の歯ができあがりましたら、埋め込んだインプラントに装着して、治療は完了です。
定期的なメンテナンス
治療後も、定期的なメンテナンスを行うことが、インプラントを長く使うために重要です。ケアを着実に行えば一生にわたって使い続けることもできるインプラントですが、メンテナンスを怠ると、インプラント歯周炎などの疾患につながってしまうこともあります。
医院での定期的なメンテナンスに合わせて、ご自宅での丁寧なブラッシングを行い、上手にインプラントと付き合っていただければと思います。
インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療を行うに当たり、メリットはもちろんのこと、デメリットも理解することが大切です。
メリット
- 強く噛める
- 歯を気にすることなく美味しくご飯が食べられる
- 両隣の歯に負担が少ない
- 入れ歯のように出し入れする必要がない
- 審美的
- 虫歯にならない
デメリット
- 噛む感覚が自分の歯とインプラントでは違う
- 入れ歯との併用が困難な場合もある
- 治療期間が長い
- インプラント手術に伴い痛みや出血、合併症の恐れがある
- 保険適用外治療のため、全額負担
インプラントQ&A
「インプラントができない人はいますか?」
18歳未満、重度糖尿病、心臓病、重度骨粗しょう症の方などは、インプラント治療に適しません。血が止まりにくくなる薬を飲んでいる場合はご相談ください。
「手術時間はどのくらいですか?」
1本から3本であれば、1時間から2時間程の手術時間です。
「手術は痛いですか?」
局所麻酔薬を行うので、手術中は痛くはありません。手術後は痛みを伴う場合もございます。
「インプラントを埋め込んで身体に害はありませんか?」
身体に影響がないとされているチタンを使用しています。チタンアレルギーであった場合は、埋め込んだインプラントが抜けてしまうケースもあるので注意が必要です。